神戸・元町で人気を集めるドーナツ店「BRUN」のロゴ・パッケージデザインを刷新するにあたり、リブランディングのお手伝いをしました。
ブランドづくりは、ロゴやパッケージを新しくすることだけではありません。
そのお店が大切にしている想いを見つけ、それをデザインという形でお客様へ届けること。
今回のプロジェクトは、そんなブランドデザインの本質を改めて考えさせてくれた仕事でした。 ![]()
ものづくりについて考えていることや
ブランド・デザインができるまでの
プロセスをご紹介しています。
We share our thoughts on making things and
the process behind how brands and designs come to life.
STORY 05
神戸・元町で人気を集めるドーナツ店「BRUN」のロゴ・パッケージデザインを刷新するにあたり、リブランディングのお手伝いをしました。
ブランドづくりは、ロゴやパッケージを新しくすることだけではありません。
そのお店が大切にしている想いを見つけ、それをデザインという形でお客様へ届けること。
今回のプロジェクトは、そんなブランドデザインの本質を改めて考えさせてくれた仕事でした。 ![]()
神戸・元町にあるドーナツ店「BRUN」。
私たちがオーナーのあすみさんと出会ったのは、とある撮影現場でした。
話を聞くなかで印象的だったのは、ドーナツの「生地」へのこだわりの話です。

BRUNという名前はフランス語で「茶色」を意味します。
ケーキやパン、ドーナツなど、お菓子づくりの土台になるものは焼き上がれば茶色になる。
あすみさんは、SNS映えするデコレーションよりも、土台となる生地部分をおいしくすることを一番大切にしているといいます。
生地の部分がおいしくないと、どんなに素敵なトッピングを施しても本当においしいとは言えないからなのかもしれません。
BRUNのドーナツは、特別な日のためではなく、人の毎日に自然と寄り添う存在。
だからこそシンプルでありながら、土台を丁寧に、飽きないおいしさをお届けしたい。
その想いを、ブランド全体でも表現したいと考えました。
催事のお手伝いを通してBRUNに関わるなかで、ブランドリニューアルをご依頼いただきました。
BRUNは、たくさんの地元の方に愛され、子どもからご年配の方まで幅広い世代が訪れるドーナツ屋さんです。
だからこそ、目指したのは"新しく見せること"ではありませんでした。

毎日を頑張る人にそっと寄り添い、誰でも気軽に立ち寄れる。
そんなBRUNらしい温かさを、ブランド全体でも感じられるようにすること。
その想いを軸に、ロゴやパッケージデザインを設計していきました。
「ドーナツ屋さんらしいかわいさ」や「おしゃれすぎるデザイン」を目指したわけではありません。
誰かを選ぶブランドではなく、誰も置いていかないブランド。
それが、このブランディングで最も大切にした考え方です。
BRUNが大切にしているのは、飾ることではなく、土台を大切にすること。
だからこそ、ロゴやパッケージも必要以上に飾らず、その思想が伝わるシンプルなデザインを目指しました。

一見すると「文字を打っただけ」と思われるかもしれません。
しかし、本当に必要なものだけを残し、印象に残りながらも長く使い続けられるロゴをつくることは、要素を足す以上に難しい仕事です。
ロゴデザインは、視認性の高いゴシック体をベースに、一から設計しています。
文字にも適度な太さを持たせることで、年齢や性別を問わず、誰もが「BRUN」と読み取りやすいことを大切にしました。
誰も置いていかない。毎日を頑張る一人ひとりに寄り添う。
そんなBRUNの姿勢を、そのままロゴに反映しています。
リブランディングといっても、真新しくすることだけを目的にはしませんでした。
BRUNという名前が意味する"茶色"にちなみ、パッケージには素材感を生かしたクラフト紙を採用しています。
この茶色×黒というブランドカラーは、リブランディング前から使われていたものです。
新しい色へ変えることもできましたが、長くBRUNを愛してくださっているお客様の記憶や愛着まで変えてしまわないよう、
あすみさんと相談し、あえて受け継ぐことを選びました。
また、ドーナツボックスは積み重ねやすいだけでなく、
小さなお子さんでも自分で持ち帰れるよう、手提げにもなる2WAY仕様に。
人に寄り添い、毎日の暮らしの中で使いやすいことも、BRUNらしいなと感じています。

ブランドは、見た目を変えるためのものではありません。
そのお店らしさを、お客様へ正しく届けるためのものです。
そういった思いから、BRUNのパッケージや紙袋には曜日の頭文字である「M・T・W ・T・F・S・S(Monday, Tuesday, Wednesday…)」というアルファベットと、ドーナツを表す7つの◯(丸)をさりげなく配置しています。
これは月曜日から日曜日まで、毎日に寄り添うドーナツでありたい。
そんな想いを、小さなサインとしてデザインに忍ばせたものです。

ヴェネーションでは、ロゴやパッケージを制作する前に、そのブランドが何を大切にしているのかを一緒に考えることから始めます。
見た目だけでは終わらないブランドづくり。
それこそが、私たちが考えるデザインの役割です。

デザインのご相談にとどまらず、事業全体の視点から課題を捉え、伴走いたします。まずは、お気軽にお問い合わせください。
「何から始めるべきか整理できていない」「まずは相談だけしたい」という方も、じっくり丁寧にお話しいたします。
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